今回も引き続き、ママチャリの改造について書いてみます。
すでに不要装備取り外し、ハンドル&グリップ交換を行ってきましたが、今回は実装必須であろう灯火類について情報収集してみました。
今回こちらの記事を書いた理由は、自転車感覚で電動キックボードやフル電動自転車を法律に合わせてカスタマイズせずに利用する人が多い事と、どこをどうやって改造すればわからない人向けに書いてみます。
上記のページでも書いてありますが、公道で走ると違法扱いになります。整備不良で捕まるのであれば個人の責任なのでどうでもいいのですが、万が一事故を起こした場合には無保険(自賠責保険や任意保険にもはいっていない)状態でしょうから、無免許運転と相手への賠償で人生終わります。気を付けてください
話題を戻しますと、ベースとなる車体となるこちらにはバイクと違ってテールランプ、ウィンカー、ブレーキランプ等の灯火類は一切装備されておりません。そのため、原付登録が必須であるフル電動自転車に改造するためには避けて通れない道になっています。
今回は実装必須になるあろう灯火類や装備類とそれに関する保安基準の詳細について情報収集してみました。
必要な灯火類は?
1.ウィンカー
こちらのシーケンシャルウィンカーの発行部の面積は5㎠程度ですので基準の面積を満たしておりませんが、ウィンカーケーブルを分岐して2つずつ設置すれば保安基準の条件を満たしそうです。
保安基準によりますと、以下の条件が定義されています。
発光色→橙色
発光部の面積→7㎠以上
視認性→昼間に100メートル離れた場所から確認できること。上下見通し範囲→15°以上
左右見通し範囲→内側5°以上 外側60°以上左右の間隔→前30センチ以上 後ろ15センチ以上
電球の消費電力→10W以上60W以下
点滅の回数→1分あたり60回以上120回以下
ちなみに、こちらのウィンカーは防水加工は不十分なため、防水加工をしないとすぐ壊れます。参考になる防水加工が動画を紹介します。
2.ストップランプ
一つで、ウィンカー、ストップランプ、尾灯、ナンバー灯火、ナンバープレート固定機能の5つを装備しているので場所をとらずに設置できる点がいいです。
こちらのアイテムに装備されてランプは、発行色、発行面積(角度をつけることで解決)、視認性、見通し範囲等は保安基準を満たしているのでそのまま使用可能になっています。ただし、リアウィンカーの左右の間隔が5㎝程度で、保安基準を満たしておりません。
以下の接続で正常動作を確認しました。(Amazonレビューコメントより)
右ウインカー:白空、
左ウインカー:黄色、
ブレーキランプ&ナンバー灯:赤、
制動灯&ナンバー灯:緑
アース:黒
こちらも防水加工は不十分なため、防水加工をしないとすぐ壊れます。上記の防水加工が動画を参考にしてください。
保安基準によりますと、以下の条件が定義されています。
発光色→赤色
発光部の面積→20㎠以上
視認性→昼間に100メートル離れた場所から確認できること。上下見通し範囲→15°以上
左右見通し範囲→45°以上
電球の消費電力15W以上60W以下で、テールランプの5倍以上の明るさが必要。
点滅→禁止
3.テールランプ
こちらのアイテムに装備されてランプは、発行色、発行面積(角度をつけることで解決)、視認性、見通し範囲等は保安基準を満たしているのでそのまま使用可能になっています
保安基準によりますと、以下の条件が定義されています。
発光色→赤色
発光部の面積→15㎠以上
視認性→夜間に300メートル離れた場所から確認できること。
上下見通し範囲→15°以上
左右見通し範囲→80°以上
電球の消費電力→5W以上30W以下
点滅→禁止
4.ナンバー灯
こちらのアイテムに装備されているナンバー灯は、色、視認性、点滅具合は保安基準を満たしているのでそのまま使用可能になっています。
保安基準によりますと、以下の条件が定義されています。
発光色→白色
視認性→夜間20メートル離れた場所からナンバープレートの文字が確認できること。
点滅→禁止
5.後部反射板
こちらに関してはもともと自転車に装備されていた反射板がそのまま使えそうです。
保安基準によりますと、以下の条件が定義されています。
色→赤
大きさ→10㎠以上
上下見通し範囲→10°以上
左右見通し範囲→30°以上
形→文字や数字、△など以外の形状
6.警音器
防犯ブザーと同じような音のブザーであるこちらの商品で代用できそうです。
保安基準によりますと、以下の条件が定義されています。
音の大きさ→112デジベル以下93デジベル以上
音→サイレン、鐘でないこと。
7.後射鏡
Amazonのレビューは決してよくなさそうなので、100均でバックミラーを購入したほうがよさそうです。
8.速度計
こちらのアイテムで速度表示可能ですので、こちらで条件をみたしているはずです。
保安基準によりますと、以下の条件が定義されています。
速度表示→km/hで表示
運転者をげん惑させるおそれのあるもの
明るさ→十分な輝度又はコントラストを有しないもの
設置場所→運転者の直接視界範囲内
8.ヘッドライト
動画内ではケーブル加工されていますが、そのまま使用するならば内臓リチウム電池型で長時間使用可能です。
保安基準によりますと、以下の条件が定義されています。
発光色→白色又は淡黄色
取付位置→地上1メートル以下
視認性→夜間に前方15メートル離れた場所から確認できること。(原付2種の場合は50メートル)点滅→禁止であり、ロービム及びハイビームは常時点灯
こちらの商品はわざわざUSB端子化している別商品もありましたが、こちらを参考にすれば自作可能です。
その他おもしろアイテム
上記の商品以外で参考になりそうな動画も合わせて紹介します。
参考資料
保安基準の定義に当たっては、こちらのブログ記事を参考にさせていただきました。